離乳食後期になると、赤ちゃんは食べ物に手を伸ばし、自分で口へ運ぼうとしはじめます。
この”手づかみ食べ”、成長の証とはいうものの……。
床は食べこぼしだらけ、服もテーブルもべたべた。
作ったものは握りつぶされ、食べてもらえないことすらあります。

親にとっては試練の時期といえ、責任感をひしひしと感じながら、正直、「つらい……」と感じることもあるでしょう。
でも、その”しんどさ”は愛情や努力不足のせいではありません。
そして、いくら我が子のためとはいえ、毎日離乳食を用意し、食事を見守り、さらに後片付けまで行うのは、人によっては負担が大きすぎることも。
そんなときの選択肢として、宅配離乳食があります。
この記事はさまざまな宅配離乳食ブランドの概要と、上手な付き合い方がわかるように構成しました。
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”手づかみ食べ”は大切。でもきれいには進まない……
こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド」を見ると、
離乳後期には手づかみ食べを積極的にさせ、自分で食べる楽しさを増やすことが示されています。(*こども家庭庁「授乳や離乳について」)
たしかにその通りですが、だからといって、”全部を手作りにしなくてはならない”わけではないでしょう。

……縛りがきつすぎるな。
また、手づかみ食べ用の料理は、普通の離乳食とは違った難しさがあります。
やわらかすぎると握っただけで崩れ、硬すぎるとうまくかめません。
つまり食材の大きさ、水分量、まとまりやすさなどに気を配る必要があります。
さらに、生後9か月頃になると離乳食は1日3回が目安になります。
育児や家事、仕事をしながら毎回準備するのが大変なのは、むしろ自然なことなのです。

”てでもぐ”は「手づかみ食べに特化」した冷凍離乳食
TEDEMOGU(てでもぐ)は、生後9か月頃からの手づかみ食べを助ける冷凍離乳食です。

おやき、豆腐ハンバーグ、軟飯おにぎりなどがあり、必要な分だけ取り出して電子レンジで温められます。

⇑ Amazonでも手に入ります。
小さな手で持ちやすい形だけでなく、かみやすい硬さや飲み込みやすい水分量まで考えられています。
口コミや実食レビューでの評価ポイントは次のとおり。
作ると手のかかる”おやき”をすぐに出せます
赤ちゃんに握りやすい。崩れにくい
食べる量に合わせて、そのときの分だけ使えるのが良いです
忙しい朝や、もう一品足したいとき便利
難点は、スーパーの離乳食や手作りに比べれば価格は高めなところ。
ほか、冷凍送料もかかり(全国一律¥1100-)、冷凍庫のスペースが必要になります。
たとえば……

⇑ 写真のおやきは、22g×10個が1袋で¥1690-。3袋¥4550-、5袋¥7080-。
上手な”てでもぐ”の取り入れ方の一例は、毎日使いではなく、
「今日は手づかみ食べを用意する余裕がない」という日に使う、というスポット使い。
これだけでも負担はかなり減るでしょう。

ファーストスプーン、カインデストとの違いは?
宅配離乳食には、それぞれ得意分野があります。
著名なサービスの特徴を一覧表にしてみました。
| サービス | 主な形態・対象 | 特に向いている使い方 |
| てでもぐ | 冷凍・9か月頃から | 手づかみ食べを助けてほしい |
| ファーストスプーン | 冷凍・5~18か月頃 | 離乳食全体を月齢別にそろえたい |
| カインデスト | 常温パウチ中心・5~18か月頃 | 外出先でも手軽に使いたい |
「離乳食全体を支えてほしい」なら、ファーストスプーン
ファーストスプーンは、離乳初期のペーストから後期・完了期の料理まで、月齢に応じた商品を選べる冷凍離乳食です。
宮城県産を中心とした食材を使い、食材の硬さや大きさも成長段階に合わせて考えられています。
- 「離乳食の進め方がよく分からない」
- 「自宅では使いにくい食材も経験させたい」
といった家庭向き。
口コミでは、素材の味や月齢別の選びやすさが評価されています。
このサービスでも、価格と冷凍庫の圧迫を気にする声が見られました。

持ち運びや保存の便利さなら、カインデスト
カインデストは、常温で保存できるパウチ商品が中心です。冷凍庫を使わず、外出や帰省の際にも持ち運びやすいのが強み。
月齢別のメニューが豊富で、家庭では調理しにくい魚やレバー、さまざまな野菜を取り入れやすい点も魅力でしょう。
評価もそのあたりに集中しています。しかし、通常価格は安くなく、赤ちゃんの好みによって食べない場合もあるようです。

工夫してあってもレバーとか人間の赤ちゃんには難しいのかな(ぼくは好物だけど)。
宅配離乳食は”手抜き”ではない
宅配離乳食との付き合い方は、柔軟性がカギになるでしょう。
普段は手作りして、手づかみ用のおかずだけ「てでもぐ」にする。
離乳食全体を補いたいときはファーストスプーン、外出時にはカインデストを……こうやって、目的別に、そのときに応じて選んでいくと、無理なく続けられそうです。
主役の赤ちゃんに愛情を注ぎ、毎日支える親が苦しくなってはいけません。
頼れるものには頼り、一緒にいてあげられる時間を大事にする――。
そこに”手抜き”要素はないはずです。
※対象月齢は目安です。赤ちゃんの発達や、かむ・飲み込む力には個人差があります。食事中は必ず大人が見守り、硬さや大きさが合わない場合は調整してください。(*日本小児科学会)



