なんとなく部屋の空気が重く感じる。あるいは、仕事を終えたのに、気持ちだけが忙しいまま――
そんなときは窓を開けて、好きな香りを漂わせてみるのも面白いでしょう。
スピリチュアルの世界では「空間浄化」に使われるホワイトセージとパロサント。
スピリチュアルから離れても、”香りを合図にして気分を切り替える”アイテムと考えることができます。
どちらも煙を使いますが、香りも雰囲気も意外なくらい異なります。
今回は、それぞれの特徴や歴史、似合う場面を比較してみました。
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ホワイトセージ|空気をすっきりと切り替えたいときに
ホワイトセージは、アメリカ南西部からメキシコ北西部にかけて自生する植物です。基本的に乾燥させた葉に火をつけ、炎を消し、立ち上る煙を空間に行き渡らせる使い方をします。
香りは、青々しいハーブに少し苦みを加えたような、シャープで力強い印象。甘さが少なく、嗅いだ瞬間に頭がすっと冴えるように感じる人もいるでしょう。
ホワイトセージが似合うのは、次のような場面です。
- 朝、部屋の空気と気持ちを切り替えたいとき
- 掃除や片づけを終えたあと
- 来客後や、慌ただしい一日の終わり
- 瞑想やヨガを始める前
- タロットやオラクルカードを引く前後
タロットなどの占術を行う際に、カードを操る前にこの香りを用いて、日常と自分を切り離し、内側に意識を向ける合図にするのも素敵ですね。

パロサント|ゆっくり心をほどきたい夜に
パロサントはスペイン語で、意味は「聖なる木」。主に南米の乾燥林に育つ樹木で、乾燥させた木片に火をつけて用います(鎮火してからの煙を使います)。
香りは、ウッディーでありながら、柑橘やミント、ほのかな甘さも感じさせるといった、複雑なもの。ホワイトセージよりも丸みがあり、あたたかな印象があります。
南米では古くから、儀式や伝統的な癒やしの文化と結びついてきました。
エクアドルでは、スペイン到来以前のマンテーニョ文化において、儀式に使われていたと考えられています。
パロサントが似合うのは、次のような時間です。
- 夜、照明を落としてくつろぐとき
- 入浴後や就寝前のリラックスタイム
- 日記を書いたり、一日を振り返ったりするとき
- 新月や満月に願い事を整理するとき
- 占いの結果を静かに受け止めたいとき
複雑な香りのためものにもよると思われますが、概ね、気持ちが落ち着く香りといえるでしょう。
どちらを選ぶ?ホワイトセージ/パロサント
- ホワイトセージはリセット系
- パロサントは沈静・リラックス系
双方とも”浄化アイテム”として名高く、スピリット系の何かしら邪悪なものを追い払う効果があるといわれます。
このあたりについては、いわゆる専門家によって、効果や使い方などの意見があまた出ているのですが、それらに見られる差異が著しいため、ここでは省略することにしました。
もちろん、科学的に”悪いもの”が消える、という証明はなされていません。とはいえ、ホワイトセージやパロサントを折に触れて焚いてみることで、気持ちが一新される・気分が切り替わる、という効果を感じる人は多いと思います。

伝統を尊重し、由来のたしかなものを求めたい
ホワイトセージは、南カリフォルニアやメキシコ北部の先住民族にとって、長く守られてきた大切な植物です。
近年は世界的な人気による乱獲だけでなく、
伝統的儀式が本来の文化から切り離されて広まることが問題視されています。
パロサントにも産地や採取方法の問題があります。
購入するときは、栽培・採取方法や産地を確認し、自然環境と現地文化に配慮して扱う販売元を選びたいところです。
日本でホワイトセージを試すなら、LUCAS(ルカス)も選択肢のひとつ。
同ブランドでは、カリフォルニア産のオーガニックホワイトセージを使った乾燥葉のほか、お香、スプレー、ディフューザーなどを展開しています。

煙が苦手な人や、火を使いにくい住環境なら、スプレーやディフューザーから始める選択肢もあります。
スピリチュアルに興味がある人だけでなく、部屋を整えたり、呼吸を深くするきっかけに取り入れてみるという入り方も良いのではないでしょうか。

”香り”は日常からの境界線
私たちは、仕事、家事、人間関係、さらにはスマートフォンから流れ込む情報の中で、気づかないうちに気持ちの切り替えが苦手になっています。
そんな毎日に、香りで小さな境界線を引いてみる。
すっきり仕切り直したい日はホワイトセージ。やさしく心をほどきたい夜にはパロサント。
少しだけ神秘的なストーリーを借りながら、自分を今いる場所へ戻してあげる――そんなさりげない距離感が、大人にはちょうどよいのかもしれません。
※乾燥葉や木片を燃やす場合は、耐熱容器を使い、そばを離れず、使用後は完全に消火してください。煙は室内の微粒子を増やすため、少量・短時間にとどめ、必ず換気を。喘息やアレルギーがある人、乳幼児やペットがいる家庭では、使用を控えるか煙の出ない方法を検討しましょう。

