1979年制作、となっていますね。

そのあたりの年代で、TV放映版を視聴した記憶があります。

昭和の”あるある”ですが、ヒロインのまばゆいブロンド美少女グリニス・オコーナーと主人公の若きデニス・クリストファーが”初体験”シーンで素っ裸で、ぎこちない行為をするのが、そのまま放映されており、戸惑ったことを覚えております……。

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青春映画の佳作か

公式によると、全編通しての上映時間は93分。

いかにTV放映版でも、それほど多くのカットは入っていなかったと思われます。

タイトルがこれで、しかも、上映時のポスターがこのような感じ(下図)。

おまけにたしか、TVのCMだかの発祥で、ママス&パパスの同名の”なつメロ”がリバイバル大ヒットしていた……ように記憶しています。

当時の私はまだまだ子どもでして、深読みする洞察力もなければ、英語もよくわかりません。まして、洋楽歌詞などは、「曲調から連想されるイメージとほぼ同じものだろう」と推測するしかなく(昔のアイドル曲か……)、

この映画はきっと、「ママス&パパスのヒット曲と同じような、カリフォルニア賛歌なんだろうなー、楽しそうだなー」なんて思っていました……。

実際に映画を観ると、その内容は、じつに”ほろ苦い”、しかも、かなり”苦さ濃いめ”のテイストで、「見ていてつらい」感はなかったものの、鑑賞後には心のどこかに傷がついてしまいました。

だから、いまだにいくつかのシーンとかを鮮明に覚えているのです。

また、ママス&パパスのヒット曲も、”苦めテイスト”だということを後に知りました(英語の歌詞をある程度口ずさめるくらいまで覚えていたのに、その内容に関してはスルーしていた状態を長く続けていた)。

”夢”のカリフォルニア

この映画のなかでも、ヒット曲「夢のカリフォルニア(邦題)」は効果的に使用されています。

ただし、演奏しているのはママス&パパスではなく、アメリカ。

そう、「金色の髪の少女」や「ヴェンチュラ・ハイウェイ」などの胸が締め付けられるような名曲をあまた制作しながら、なぜか突然のように、読経のような「名前のない馬」を発表してしまったユニットです。

Complete Greatest Hits  America

…それはともかく、このアメリカの演奏する「夢のカリフォルニア」は、とても重苦しく・ビターな感じのもの。

テンポがスローで、たしか弾き語り的な雰囲気でひとつひとつの言葉を吐き出すように語るような感じだった、……ように記憶しているのです。

歌詞全体が、たとえば、

葉っぱはどれも陰気にしおれている
空は鉛色に曇り
冬のある日に私は散歩に出かけていた
ロサンゼルスに居れば
心配事も無く、そして温かかっただろう
夢のカリフォルニア
そんな冬のある日に

私は通りすがりに
教会に立ち寄り
ひざまずいて
型どおりのお祈りをした
牧師は寒い気候が好きですね
彼は私がこの地にとどまることを知っている
夢のカリフォルニア
そんな冬のある日に (邦訳は下記リンクから転載しております<m(__)m>)

……といった感じ。

あくまでも、カリフォルニアは夢を託するところになっていて。

歌い手自身は、とても苦しんでいる感じがにじんでいる、とても陰影の強い曲なのでした。

で、映画のほうも、カリフォルニア賛歌みたいのとはちがい、こう言うのも気が引けますが、「大人になるのはつらいこと」的な映画となっていたと思えます。

今みたら、どうなんだろう……

特別にお金のかかった作品ではなかったです。

光あふれるカリフォルニア、海辺、金髪のまばゆいばかりの憧れのヒロイン(そして、彼女の問題ありすぎる家族)、夢だけ抱いてそこを訪れた若者、それらが織りなすきめ細かい作品……だった、と思うのですが、

なにせ、TVで一度見ただけです。……それなのに、妙に覚えていますね。

なので、今見たら、「覚えている」と思い込んでいる記憶が、じつは単に美化されただけのものだと判明しそうな気がして、怖ろしいために、DVDなど、見ないようにしています。

あと、この映画となると、アメリカ演奏の「夢のカリフォルニア」が、個人的にはとても良かったです。あと、ヒロインのコーキーを演じるグリニス・オコーナーが、あり得ないレベルの魅力のカタマリでした。

……この女優さん、この時季が旬で、ほかにもトラウマ的な名作「ジェレミー」(近年ようやくDVD化。そのうち、レビューしてみます。以前、一度書いたんだよね、これ…)でもヒロインを演じています。

当時、この曲のシングル盤(昭和だなあ……)を探して、レコード屋を当たりまくった覚えがありますが、そのようなシングル盤など、発売の企画すら立てられていなかったようです。

サントラ盤も探して、輸入盤を置いてあるショップを回ったものの、「かする」ことすらありませんでした。

そのうち、あきらめてしまって、今に至っています。

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蒼 薫
元作家(スピ系)・経営者です。 物書きのときは、別名を使用していました(封印中)。 ナチュラルスピリットから刊行されています。 フィットネスやアート関係が好きです。 ヨガ・ピラティス・太極拳・筋トレなどやっています。 音楽・文芸特にフリークです。 やたら多趣味です。時間足りないです。 友達、ギリギリ少なく、犬や猫や鳥と暮らしています。