いつか、〇〇になりたい
……心の中に願いがあっても、日々の仕事や家事に追われて、その”いつか”がなかなか、近づいてきません。
30代以降になると、転職、結婚、出産、お金、親のことなど、”時間”を意識せずにはいられない願いも増えてきます。
焦り、不安もつのり、いつしか願望がストレスになることもあります。
そこで役立つ方法として、願いをノートに書く(ノート術)があります。
まずはじめにお断りしておきますが、この記事で解説するノート術は、
ノートに書くと不思議な力が働いて願いがかなう、という類のものではありません。
ノート術の本当の強み、とは、
- ぼんやりとしていた願望を”脳が取り扱いやすい形”に変える
- ”必要な(最適な)情報”と”手を打つべき行動”を見つけやすくする
この2点にあるのです。
Tom
それでは、くわしく解説していくね!
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なぜ”書く”と願いに近づきやすく
私たちの脳は、目や耳に入ったすべての情報を意識しているわけではありません。
膨大な情報のなかから、「今の自分に関係がある」と判断したものを選び取っています。
転職、したいな……
そう思っているとします。
でも、なんとなく、頭の片隅でそう思っているだけ、だとすると、いくら思い続けていても、上手く行かないでしょう。
なぜなら、曖昧だから、です。

TheBrain
……何を基準にして仕事を探せばいいのか、わからないよ…。
そこで、ノートに、
「一年以内に、収入を大きく下げず、残業の少ない仕事へ移る」
と書くとします。

TheBrain
なるほど! 明確!!
じゃあ求人情報を見たときは、給与・勤務時間・必要な資格とかに注意が向くようにするよ ♬
つまり、「放った願いを宇宙がかなえてくれる」のではありません。
書く、という行為によって、自分の注意と判断の基準が整う、のです。

Mona
脳って、頭良いのか悪いのか、よくわかんないわね……
頭の中にある”不安”を外に出す意味
焦り、不安……
そういったネガティブな”材料”を頭の中だけで抱えていると、同じ考えが何度も繰り返されるようになります。>>>りんく
もう手遅れかもしれない……
失敗したらどうしよう……
でも、何から始めたらいいのかわからない……
これらの考えが、頭の中で繰り返されていると、何が起こっているか??
脳内の、記憶や判断に使われる認知的な余裕が、圧迫されるのです。
なので、ノートに書く。すると、
⇒複雑な感情・問題が、言語化されることで、整理されます。
すると、脳も働きやすくなり、自分が置かれている状況を、少し離れたところから見つめ直すことができるようになります。

悪いモノでいっぱいで、余白がないぜ!
ノートは、
- 願いを宣言する場所
- 脳内に散らばっている不安を一時的に預ける場所
なのです。

”年齢的に焦りを感じる願い”は分解して書く
たとえば、
37歳の女性で、「結婚して、できれば子どもがほしい」と願っている、とします。
この願いがとても切実だとしても、書き方を間違えてはいけません。
悪い例>>>「今年こそ絶対に運命の人と結婚する!」とノートに書く。
⇒⇒この書き方のどこが悪いのでしょう?
それは、自分の力で変えられる部分が見えないから、です。
結婚には相手の意思があり、妊娠・出産にも個人差や医学的な条件があります。そこをノートだけで乗り越えることは不可能です。
そこで、次のように分けて書きます。
- 私が本当に望む暮らしは、どのようなものか
- パートナーに求める条件で、譲れないものは何か
- 出会いを増やすため、今月できる行動は何か
- 妊娠や健康について、専門家に確認すべきことは何か
- 焦りから相手を選ばないために、何を大切にするか
このように具体的にすると、「結婚したい」という大きな願いの内容が、明確に見えてきます。
書いていく行為は、漠然とした大きな願いの中に秘められていた要素を発見していく行為でもあるのです。
そして、見つかった具体的な要素(ここでは、相談、出会い、意思決定など)について、情報を集めてみたり、信頼できる相談相手を探してみたり、といった具体的な行動に移ることができます。
さらには、具体的な行動を実行していくうちに、それまで固着していた現実が、動き始めるのです。

効果を高めるコツ|”期限”と”大切にしたいこと”も書く
期限(つまり、締切日)を設定すると、強制力が生まれるため、願いがかないやすくなります。
期限は、その代わり、強い焦りに結びつきやすいです。強い焦りが出て来ると、判断を狭くしてしまいます。なので、「自分が大切にしたいこと(これだけは譲れない線)」も書いて、守りましょう。

”障害”と”if”は効果を高める
心理学では、
望む未来だけを思い描くより、現実にある障害も見つめ、その対処法まで決める方法
が研究されています。
そこで、ノートには、次の4項目を書くとよいでしょう。
- 私が望んでいること
- それがかなったときに得たい感情や生活
- 現在、それを妨げている最大の障害
- 障害が現れたときに取る行動
特に有効なのが、「もし~なら、私は~する」という形です。
「もし仕事で疲れて婚活を後回しにしたくなったら、帰宅後に探すのではなく、昼休みに一件だけ返信する」
このような“if-thenプラン”では、状況と行動をあらかじめ結びつけます。
そのため、毎回気合を入れて決断しなくても、きっかけに自然反応して行動へ移りやすくなるのです。
実行意図や、望む未来と障害を対比させる方法には、目標達成を後押しする研究があります。
願望ノートで”やってはいけない”こと(NG例)
最も避けたいのは、理想の未来だけを気分よく書き続けることです。
×「私は理想の相手と出会い、何もかも順調です」
こうした文章で気持ちを明るくすること自体は悪くありません。しかし、そこに落とし穴があります。
明るい気持ちになるだけでなく、満ち足りてしまうと……
――脳は一時的な達成感を得たために、現実的な行動に使うエネルギーを失いがちになるのです。
研究でも、
好ましい未来と現在の障害を対比させることが、実現可能な願いへの努力を促す
と報告されています。メンタル・コントラスティング研究

Kurochan
自己完結で終わるか、否か……。
ほかにも、
- 「絶対」「必ず」と結果を強制する
- 他人を思いどおりに変える願いを書く
- 達成できない自分を責める
- 願いを増やしすぎて行動を分散させる
といった書き方は避けたいところです。
ノートは自分を追い詰める契約書にしてはいけません。

願いをかなえるのは、ノートの先にある行動
願望達成ノート、というネーミングにはロマンがありますが、これ自体に魔法のような”引き寄せ力”があるわけではありません。
このノートは、願いを言語化し・注意を向ける先を定め・障害への対策を準備させる、という力を持ちます。
これは、現実的に非常に大きな力といえます。
ノートに記述したときは最後に必ず、
「そのために、今週できる最小の行動は何か?」
と書いてみてください。
願いがかなう保証はなくても、願いに近づく確率は上げられます。
ノート術とは、ただ夢を見る方法ではなく、夢と現実の間に一本ずつ足場を作っていく方法なのです。上手く自分のものにできれば、あなたの願望達成力は飛躍的に上がるでしょう。


