ピュアで瑞々しい、初・本気の恋の映画
大昔、思春期にたまさかTVで放映されていた吹き替え版を観て、刺さってしまった、それも「良い」方向に…というお話です。
思春期の♂の心に、鮮烈に響いた作品として、1973年制作の「ジェレミー」、同じ年に制作された「イルカの日」がありました。
どちらも、大仰な作品ではなく、特に「ジェレミー」は、とある内気な少年の束の間の恋と別れを描いた小品です。
ただ、しっとりとした映像といい、主演の少年(ロビー・ベンソン)とヒロイン少女(グリニス・オコーナー)の、なんとも初々しく、瑞々しい演技・佇まいが素晴らしいものでした。
☆
話としては、たしか、この二人とも、ジュリアード音楽院に通う、少年の方はチェリスト志望、少女はバレリーナ志望、双方、社会性なし、というような設定でした。
この二人の出会い、恋、一度だけのセックス、そして別れ…この模様が、淡々と描かれます。
何かを衒ったような演出がなく、あくまでも正攻法で、若い二人の時間を追う、という作風に、ぐんぐん引き込まれてしまいました。
そして、ラストシーンで、主演のロビー・ベンソンがたどたどしく歌う主題歌が流れる頃には、嗚咽が止められませんでした。
後にも先にも、映画を観て、あれくらい泣いた経験がありません。
…ちなみに私は、涙腺が弱いほうではありません。
そういった体験をしてしまうと、なぜか、はまってしまうのが映画の魔力で、その後、私は主に洋画を中心に、様々な作品に触れることになりました。
そして、「ジェレミー」をもう一度観たい、と心から願ったのですが、ついに、再放映されることはありませんでした。

当時はまだ、ビデオの時代でしたが、ビデオ版が発売されることもなく、その後、DVDもスルー、ネット配信すら行われませんでした。
そのため、長い間、「ジェレミー」は心に深く突き刺さったまま、再び観ることのできない作品となっていました。
これと類似した作品として、1969年制作の「青春の光と影」が、私にはあります(こちらはTVでも、かからなかったように…)。
ところが、2025年、つまり今年に入って、ついに「ジェレミー」がソフト化されていたことを知ったのです。
DVD、Blu-rayのふたつのフォーマットで発売されております。
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宣伝の写真を見ると、心が疼くような感覚がありますが、自分としては、今、これを観るのが、躊躇われています。
理由はいろいろあるのですが、まあ、ちょっと…あくまでも、作品の問題なのではなく、自分のメンタルの問題です。
作品自体は、本当に佳作だと思いますので、未見の方で、この方面がお好きな方はご覧になられてはいかがでしょう。
「イルカの日」について
もうひとつの「イルカの日」は、「ジェレミー」よりも有名な作品かもしれません。
Wikipediaなどを見ると、この作品はサスペンスのジャンルに入っています。
たしかに、そういう要素が、この作品の骨子なのかもしれませんが、私的には、研究者である主人公夫妻と、賢い二頭のイルカの、束の間の交流と別れという側面ばかりが、強烈な印象になって忘れられないのです。
バッドエンディングではない、と言えますが、ラストシーンを見送るときは、主人公夫妻の気持ちが伝わってくるかのようで、胸がつぶれそうな気持になりました。
こちらもソフト化されております。
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イルカの日<デジタル・リマスター版> [ ジョージ・C・スコット ]
なお、少し触れました「青春の光と影」については、改めて取り上げることにします。
実験的な作品で、映像や音楽が鮮烈でしたが、のめり込めるような作品ではなかったことを、最初に述べておきますね。
ただ、「当時(60年代末期、フラワームーヴメントあたり)の青春もの」の、ひとつの「型」みたいなものがあるように思えます。
こちらは、少し前に、「世界初」のソフト化がなされております。
ただ、絶版になっているような気配…
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日も良い一日を…!

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